病院・クリニック勤務の経験を活かせる人気のお仕事

採血を行う際の必需品、注射部位、消毒から絆創膏固定までのポイント

復職を希望する方にも参考になればと思います

健診のお仕事を希望する看護師さんにとって、採血は避けて通れません。ベテランの方からなんでもないでしょうが、得意とは言えないも少なくないでしょう。復習を兼ねてポイントをもう一度整理したいと思います。

必要物品としては、駆血帯、アルコール綿、ゴム手袋、ホルダー、採血針(21・22ゲージ)、真空採血管、真空採血管立て、絆創膏、針捨て容器、膿盆、肘枕などが挙げられますが、これらは当然、健診の実施機関で用意されています。

注射部位は表在性の静脈を選択します。通常は前腕肘窩の正中皮静脈から採血することが多くなっています。以下は実際の手順と留意すべき点です。

@駆血して、消毒を行う…駆血帯は針刺入部より約5〜10cm中枢側に巻きます。健診の受診者には、指を握って軽く力を入れるように説明し、静脈の怒張を促します。そして、駆血し怒張した静脈の走行を指で触れ確認後、針の刺入部を中心にして外側に向かって消毒します。

A採血針の刺入…針の刺入角度は、約10〜20度です。静脈は、一般には表在性に走っているため、注射針を深く刺す必要はありません。刺入したら電撃痛、痺れがないことを確認します。

Bホルダー内に真空採血管を挿入…採血管をホルダー内に真っ直ぐ完全に挿入します。血液が採血管内に入ってきます。

C血液の流入が停止したら、真空採血管をホルダーから取る…血液の凝固剤入り採血管の場合、採決後すぐに混和します。

D駆血帯を外す…受診者に終了を告げ、閉じていた掌を開いて力を抜いても構わないことを伝えます。

E抜針と圧迫止血…静脈に針を刺しているため抜針時に出血があります。止血するまでアルコール綿で2〜3分圧迫しておくように伝えます(マッサージの必要はありません)。

F絆創膏で固定…再出血に備え、念のためしばらくアルコール綿・絆創膏などで固定しておきます。

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